長期投資をするメリットは3つあります。

1つ目は、リスクのコントロールがしやすいことです。

長期投資では資産クラス・時間・銘柄を分散することが可能で、株式や投資信託などの様々な分野に投資先を振り分けたり、投資のタイミングを分けることで一部の利益が下がっても大きな損害を受けることなく利益の平均化でできるのです。

2つ目は、福利効果を高めやすいことです。

福利とは利息の計算方法の1つで、一定の元本から利息が生まれる単利に対し、複利は一定期間で利息を元本に加えることで元本を再計算します。

つまり、元本の院額が大きくなるほど元本の利息が増えていく仕組みです。

運用を続けるほど利益の差が生まれるので、配当金を投資資金に回すなどして効果的に資産を増やすことができるのが大きなメリットです。
 

例えば、100万円の元本を年利5%で運用するとします。

単利の場合は何年経とうが毎年の利益は5万円のままです。

しかし、複利の場合は1年後には元本が105万円に増えるので2年経つ頃には5万2500円の利益が発生するのです。こうして運用を続けていくことで10万、100万と利益が増えていくのが複利というわけです。

3つ目は、値動きに翻弄されないことです。

短期投資の場合、変動し続ける値動きに気を張りながら対応していくことが求められます。

しかし長期投資の場合、値動きに惑わされることなく資産価値が何倍にもなったタイミングまで待ってから売却します。

そのため慌ただしい値動きに一喜一憂することもなく、精神的な負担もかなり少ない状態で投資をし続けることが出来るのです。

長期投資は5年・10年と長期的なスパンでの運用が前提となる投資の仕方です。

長期投資には上記のようなメリットもありますが、デメリットもいくつか存在します。
 

まず、1つ目のデメリットは運用におけるコストが大きいということです。

運用期間が長ければ長いほど、資産の運用コストは嵩んでいきます。そのため、運用にかかるコストも加味したうえで利益が出そうな商品を選ぶための見極める力も必要になってきます。

値上がり益自体があっても総合的な収支ではマイナスとなってしまっては元も子もありません。

2つ目はすぐに大きな利益が得られないことです。

例えば投資先の会社に株で長期投資をするとしましょう。どんな会社でも数週間での成長は望めません。

投資を始めて数年後に、初めて利益が生まれるのです。
 

今回は「長期投資のメリット・デメリット」をテーマにしました。